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2023.12.22

100年時代は、 「どうしたらいいんですかね~」が、素敵!

要約すると

  • わからないことに対する素敵なフレーズは、「どうでしたらいいんですかね~」「なんででしょうね~」。

  • わからないことは、新しいこととの出会い。論破して終わらすよりも、一緒に考えた方がおもしろい。

  • わからないことに出会ったら、 「どうしたらいいんですかね~」「なんででしょうね~」と言い合いましょう!

印象的な「どうしたらいいんですかね~!?」 

先日、とある本の出版イベントに参加したのですが、 

登壇されていた方たちが、とても素敵な対応をされていらっしゃいました。 

 

それは、最後の質疑応答の場面。 

ちょっと難しいな~とおもう質問が飛んできて、さあどうこたえる・・・!?と期待が集まる中、出た答えは 

 「どうしたらいいんですかね~?」 

「なんでなんですかね~?」 

正直、拍子抜けした気にもなったのですが、すぐにクスリとした笑いが漏れ、会場は穏やかな空気に。 

そして、そこから質問者の方と一緒に答えを探されていき、その場はその日一番の素敵な時間となっていきました。 

わからないことに対する態度って、もしかしたら、100年生きることと関係しているのかも。 

私はそんな気持ちになりまして、今回、皆さんにアンケートをさせていただきました。

わからない時に素敵な対応ランキング  

いきなりですが、 

皆さんに「わからないことに出会った時に、どのフレーズが素敵ですか?」とお聞きしました。 

 【「わからないこと」に出会った時の素敵な回答・フレーズランキング】 

なんと、本当に「どうしたらいいんですかね~」「なんでなんでしょうね~」が上位に!  

「論破」が話題の時代に、この結果はとてもおもしろく感じました。 

でも、どうしてなのでしょうか? 

ここで、他にも面白いアンケート結果をご紹介します。 

本当は「わからない!」とはっきり言いたい?

みなさんに、わからないことに対しての「あなたの普段のタイプと理想のタイプ」についてとお聞きしたところ、

次のような結果となりました。

【「わからないこと」に対するタイプ】

理想は、「わからない!」とはっきり言いたい人が多いという結果に。

(しかも、普段ははっきり言わないタイプの人が多く、現実と理想が逆転する結果に。)

あれ?でも、皆さん先ほど「なんでなんでしょうね~」という対応が素敵と回答されていましたよね?

ハッキリ言うのが理想なのに、どうして「なんでなんでしょうね~」が素敵と回答されたのでしょうか?

もう一つの結果をみていきましょう。

わからないことは、一緒に考えるからおもしろい!

わからないことは、「おもしろい?」「怖い?」ときいたところ、

多くの人が、「おもしろい」という回答が「怖い」を上回りました。

そして、「100年生きたい」「幸福度が高い」人ほど、よりその傾向が強くなりました。

【わからないことに対する気持ち】

どうしておもしろいのでしょう?またどうして幸せや100年生活と繋がるのでしょうか?

自由回答でその理由について、こんなご意見をいただいています。

【わからないことが面白い理由】

〇新しいことを知れるきっかけだから

  • 新しいことを知れる。知識が増えるチャンス。(女性60代)

  • 知的好奇心がくすぐられる。(女性・年齢非回答)

  • 歳とると見聞きした事ある事が多いから。未知のことは楽しい。(女性50代)

〇新たな出会いになるから

  • 世の中、知らないことがいっぱいあるので、それを調べて、また、誰かに教えてもらうことによって、得したような気がする。(男性60代)

  • 知らないことを「知る」「調べる」「聞く」ことによる書籍や人との出会いは、それまで人生では知らなかった世界を見せてくれ、好奇心を満たせてくれる。(女性60代)

〇みんなで盛り上がれるテーマだから

  • わからない事を調べたり、人から教わる事でコミュニケーションが取れるから。(女性・年齢非回答)

  • 非常識、無能と思われそうだけど、若い頃よりは今は、「そんなことも知らないのー?」と冗談っぽく受け答えし合える友人が多くなったので。(女性60代)

皆さんの意見を見ていくと、なるほど・・・と思いました。

知らないことは、一人で孤独に悩んだり、解決するよりも、

誰かを頼り、誰かと話し、分かち合うことで、何倍にも楽しそうだということ。

だからでしょうか。

もちろん、わからないことははっきり解決したいのですが、

「わかりません!」と会話を終わらせるよりも、

「どうしたらいいんですかね~?」「なんでなんでしょうね~?」と投げかけ、

相手との対話をもう少し楽しむ。わからないことを楽しむ。

そんなゆるやかな回答の方がが、素敵な対応と思われているのかもしれません。

たしかに毎年、「どうしたらいいですかね~」「なんででしょうね~」と、わからないことを見つけて、会話して、新しいことに出会い、好奇心を刺激していけたら、なんだかとても素敵な100年人生になる気がします。

その方がいい結論や解決策が見えてくるかもしれませんしね。

年末年始「どうしたらいいですかね~」「なんででしょうね~」があふれますように。

イベントで出会ったふとしたヒントから考えてみたテーマでしたが、

いかがでしたでしょうか。最後までご覧いただきありがとうございました。

とはいえ、時間があるときしかなかなかそんな「わからないこと」をゆったり楽しむ気持ちになれない・・・と思った方、もしかしたら、少し時間がとれる年末年始はチャンスかもしれません。

家族で、友達と、一年の振り返りや目標を立てるときにも、「どうしたらいいですかね~」「なんででしょうね~」のスタンスで考えたり話ができたら、ちょっといつもと違う気持ちになれるかもなんて・・・。

今年もあとわずかですが、「わからないこと」が、皆さんに見つかりますように。

「どうしたらいいですかね~」「なんででしょうね~」があふれる年末となりますように。

追伸:

今回の結果を、会社の後輩としていたら、

「どうしたらいいんですかね~」「なんでですかね~」のコンボを

早速ミーティング中にたくさんもらうようになりました笑。

みなさま、よいお年を!

【調査概要】

■調査名:「わからないこと」についての調査

■調査対象者:100年生活者研究所 LINE会員(10-80代男女) 819名

■調査手法:LINEによるアンケート調査

■調査期間:2023年12月

プロフィール
研究員
宮下 陽介
2010年大広入社。マーケター歴13年。定年後、ふさぎ込みがちな父が、移住してみるみる元気になった姿を見て、100年人生に興味を持ち始め、研究をしております。LEGO® SERIOUS PLAY®というレゴブロックを使ったワークショップの認定ファシリテーターの資格も保有。