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2024.04.12

人生100年時代のラジオはいちメディアから、日々を支える「最も身近な共感とつながりの場」へ。

突然ですが、私はラジオが大好きです。
仕事中や寝る前、移動中など、隙あらばラジオを聴くことが日々の習慣になっています。
最近とある深夜ラジオのイベントに行った際に、「こんなに多くの人が同じ時間にあの番組を聞いているのか」という感動を覚えたことをきっかけに、今回は、「人生100年時代におけるラジオの在り方はどうあるべきなのか」について考えてみました。
いちラジオリスナーの戯言だと思って、優しい気持ちでお読みください。

要約すると

  • ラジオは昔から愛されているメディアであり、現在でも聴取習慣がある人は6割を超える。

  • 聴取シーンは、運転中や家事・仕事中など「ながら聴き」をする人が多く、日々のやるべきことをこなすお供として日常に溶け込み、愛されている。

  • ラジオは、ながら作業のお供や災害時に強いメディアといった、昔ながらのラジオの強みは保ちつつ、人生100年時代を迎えた今、人とのつながりといった価値を生み出し、

  • 「最も身近な人生のサードプレイス」としての役割も担い始めている。

Ch.1:ラジオって実際聴かれている?

実際、ラジオは今でも聴かれている。

アンケート結果によると、ラジオの聴取習慣がある人は全体の64%と、約3人に2人が現在ラジオを聴く習慣があることが分かりました。

その中でも、週に1回以上ラジオを聴いている人が40%を占めます。

【ラジオの聴取頻度】

このことからも、ラジオは今でも愛され、聴かれ続けていることが分かります。

では、特にどの年代によく聴かれているのか。年代別で結果を見てみます。

高齢になるほど、ラジオの聴取習慣及び頻度が高くなっていくことが分かりました。

ラジオが普及した時から聴取しており、それが習慣として今でも根強く残っているのではないでしょうか。

【年代別ラジオの聴取頻度】

「ながら聴き」が今でもラジオの主流

では、ラジオは今、どのようなシーンで聴かれることが多いのでしょうか。自由回答の形式で聴取し、「テキストマイニング」という、回答の中で多く見られた言葉を大きな文字で表す分析を行うと、このような結果になりました。

これを見ると、運転中や通勤時などの移動中や、家事や仕事といった作業をしながら聴いている人が多いことが分かります。

こういった「ながら聴き」が多いことからも、ラジオは、やるべきことをこなしながらも並行して楽しむことができるメディアとして日常に溶け込んでいることが分かります。

※ユーザーローカルAIテキストマイニングによる分析(https://textmining.userlocal.jp/ )多く使われているキーワードを、視覚的に表示・把握できる機能。文字が大きいほど出現率が高い傾向があり、青は名詞、赤は動詞、緑は形容詞を示す。通常はその単語の出現回数が多いほどスコアが高くなるが、 「言う」や「思う」など、どの文書にもよく現れる単語についてはスコアが低めになる。

Ch.2:ラジオの魅力は何なのか。

今も昔も変わらないラジオの価値と今ならではの価値

次に、ラジオリスナーがラジオに対して感じている魅力についてみていきます。

ラジオの特徴の中で魅力に感じる点を聞いてみると、「聴きながら別の作業ができる」と「災害時の情報収集として価値が高い」の2点が突出して高いことが分かります。

【ラジオの魅力点(複数回答)】

この結果を聴取頻度別でみると、聴取頻度が高い人ほど、リスナーやパーソナリティとのつながりや日常から外れることでの一人時間の充実や疲れを取ることに価値を感じていることが分かります。

また、パーソナリティやリスナーとのつながりにも価値を感じています。

【聴取頻度別ラジオの魅力点(複数回答)】

Ch.3:これからのラジオの在り方とは。

進化を続けるラジオの価値

ここまで、現在のラジオの聴取状況や聴かれ方、魅力に感じられている点についてみてきました。

この結果から、これからのラジオはどのような存在として愛されていくのか考えてみます。

ながら聴きで楽しむことができる「日々こなす作業のお供」だったり、災害時の情報収集など「いざというときに頼れる存在」という価値は、ラジオの原点であり、今後も変わらない大きな魅力であると考えられます。

さらに、人生100年時代においては新たな価値が生まれていくと感じます。

SNSの普及などに伴い、良くも悪くも人とのつながりが日常的に可視化された時代になっています。

そんな時代だからこそ、ラジオの特徴が一層魅力的に見えます。

パーソナリティを介したリスナー間のつながり、パーソナリティとの親密なつながりといった、「心地よい距離間ながらも親密さや愛を感じる」コミュニティ、「日常的な関係から解き放たれて、素の自分として充実した時間を過ごせる」といったラジオの特徴は、SNS時代の今、さらに大きな価値として社会に求められるようになるのではないでしょうか。

人生100年時代におけるラジオは、日々を支える「最も身近な、共感できるつながりの場」として私たちの生活を彩ってくれる可能性に満ちているのではないかと考えます。

【ラジオの価値の変化 】

実際にラジオとの関係性が深い人ほど、人生幸福度が高いという結果も出ました。

【ラジオ聴取頻度別幸福度】

さて、ここまで人生100年時代におけるラジオの在り方について考察をしてきました。

ですが、今回のレポートを通して、私自身が最も大事だと感じたことは、「日々の喧騒から逃れられる場所」を明確に持っておくことです。

それがラジオの人もいれば、共通の趣味を持っている友人と好きなことを話す場であったり、一人で好きなことを楽しむ時間であったり、推しの動画を見る時間だったリと、人それぞれなのだと思います。

自分自身にとってのサードプレイスを意識し、日常とのバランスを保つことで皆様の人生100年時代がより良いものになることを願っています。

【調査概要】

■調査名 :人生100年時代におけるラジオの在り方についての調査

■調査対象者:100年生活者研究所 LINE会員 20代~80代男女 1,278名

■調査手法 :LINEによるアンケート調査

■調査期間 :2024年3月

プロフィール
研究員
榊原 智宣
2018年に大広に入社。入社以降ストラテジックプランニング業務に従事。
開発者から生活者まで、かかわる全ての人を幸せにすることを目標に戦略プランナーとして日々勉強中です。
100年研究所の一員として、一人でも多くの人の100年時代を幸せにできるヒントをたくさん見つけます!