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2023.05.26

人生を変えるなら、変えられるものを見極めることから

人生100年時代の不安には、自分を見つめ直す時間が薬に

100歳まで生きたいほど、幸せと感じる人の割合もアップ

「人生100年時代」と言われるようになって久しいですが、「100歳まで生きたいと思えない」という方は多いのではないでしょうか。

私たちがとったアンケートでも、約7割の人が「100歳まで生きたいと思わない」と回答しています。

(参照 https://well-being-matrix.com/100years_lab/posts/100_230320_02/

残り3割の「100歳まで生きたいと思う人」ってどんな人たちなのか、ちょっと気になりませんか? どうせ人生100年時代がきてしまうなら、「100歳まで生きたいと思う人」に倣ってみるのもひとつの手です。

では、100歳まで生きたい意欲が高い人には、どんな特徴があるのでしょうか? 100歳まで生きたい意欲別に幸福度を見たところ、その意欲が高いほど、幸福度が高い人の比率も高くなる、ということがわかりました。

【100歳まで生きたい意欲別 幸福度】

幸福度は「とても不幸せ」を0点、「とても幸せ」を10点として質問しています。 グラフでは、100歳まで生きたい意欲が高い人ほど、8~10点という、高い幸福度を回答した人の割合が高くなっています。

ここまで読んでみて、幸せにはなりたくても、100歳まで生きたいなんてとても思えない、という方も多くいらっしゃるかと思います。 でも、それはもっともなことです。

人類全体が未体験ゾーンに突入していくわけですから。

まずは順を追って、幸せに近づく方法から考えてみましょう。

幸福度が高い人は、自分の人生について考える時間をもっている

【幸福度別 人生について考える時間をもつ頻度】

上のグラフを見ると、幸福度が高い人は月に1回以上、自分の人生について考える人の割合が比較的高い傾向にあります。

もちろん、自分の人生について考えないからといって幸せになれない、なんてことはありません。 ですが、自分のための時間をもつ機会が多ければ、単純にその分幸せにもなりやすくなるというもの。 ならば、時間をつくらないのはソン! ひとまず今週中に時間をつくったあとは、毎月の日程を決めてしまいませんか? 毎月1日や自分の誕生日と同じ日にち(5月26日生まれなら毎月26日)、行きつけのお店のポイントデー……。 日にちが決まったら、好きな飲み物やちょっとつまめるものの準備も忘れずに。 ぜひ、ご自身の楽しみが増えるようにしてみてくださいね。

100歳まで生きたい人にとっては、「価値観・好き嫌い」さえ「変えられる」もの!?

自分の人生について考える時間を、とはいうものの、「人生」の示す範囲が広すぎて、どこから始めていいか迷うという方もいらっしゃるでしょうか。 そんなときは、何を変えられると思っていて、何を変えられないと思っているかを一度明確にしてみるとおもしろいかもしれません。 小さなことから大きなことまで、無意識のうちに影響しているはずですよ。

アンケートで、「変えられると思うもの」について質問してみました。 以下の項目について、ご自身にとってはどうかを考えながら目を通してみてくださいね。

【100歳まで生きたい人と生きたいと思わない人の「変えられるもの」認識】

このグラフは、生きていく上での「変えられるもの」についての回答結果をもとに、「100歳まで生きたいと思う人」と「100歳まで生きたいと思わない人」の差を見たものです。 その差が大きい順に、左から並べています。

これを見ると、100歳まで生きたい人とそう思わない人との差は、「価値観・好き嫌い」を「変えられるもの」と捉えているかにおいて、最も大きくなっていることがわかります。 価値観や好き嫌いとなると、なかなか変えられないと思う方は多いと思いますが、100歳まで生きたい意欲が高い人は、比較的その度合いが弱まるようです。 「自分の今の価値観も、好き嫌いさえも変えられる」という心境からは、より大事にしたいものの存在が感じられますね。

価値観や好き嫌いを変えられると思わない方も、がっかりしないでください! 自分の価値観や好き嫌いは変えられないと割り切って、ほかの変えられることに集中することで出てくるパワーって、すごそうじゃありませんか? 大切なことは、今のご自身にとって何が変えられるのか・変えられないのかを知り、変えられるものについては、できることからやってみることです。

長い人生、譲れないと思っていたものを変えることになったり、そんなに重視していなかったものが譲れないものになったりすることがあるかもしれませんが、きっとそれも人生の醍醐味ですね。

100年人生を歩んでいかれる際のヒントとして、「自分と向き合う時間で幸福度アップ」、「変えられるものと変えられないものの見極め」、ぜひ取り入れてみてください。

変えられることを変えていく、その道行そのものが、実り多き幸せな人生になりますように!

【調査概要】

■調査名   :100年生活の変えられるものについての調査

■調査対象者:100年生活者研究所 LINE会員うち609名

■調査手法 :LINEによるアンケート調査

■調査期間 :2023年4月26日~5月1日

プロフィール
研究員
佐藤 由佳
CRMに携わって7年目になりました。
そちらでは一人一人に寄り添うことをいかに形にするか、というところに向き合いますが、こちらの大テーマ「100年生活者」も、そこにあるのはやっぱり一人一人の人生で。
自分もその集積を構成する一人として、恐る恐る、でも楽しみにも思いながら歩いているところです。