2023.11.13

GoodLifeフェア体験レポート:日々の生活に手軽に取り入れられるWellBeingなサービス5選

皆さんはSDGsと聞いて、どのような印象を持ちますか?
「大変そう」「協力してみたいけど、何からやればいいのかわからない」「個人単位でできるものなの?」など、まだまだ個人の生活レベルまで一般的になっているものとは思えないのではないでしょうか。2023年9月1日(金)に東京ビックサイトにて行われたGoodlifeフェア2023にて、自身の生活に手軽に取り入れられるSDGsに関するサービスがあったので紹介したい。

要約すると

  • 手軽に始められるSDGsが実は世の中にたくさん存在している。

  • 衣食住において、いつも選んでいるものを変えるだけでSDGsに貢献できる。

2023年9月1日(金)~9月2日(土)に東京ビックサイトにて実施された「Goodlifeフェア2023」。本イベントは「暮らしと生活」をテーマに、身の回りのものを自分なりの物差しで選びとり、大切にしていく暮らしや、今日の出会いに心が弾み、明日がちょっと楽しみになる暮らし。そして、人や地球への思いやりが少しずつ積み重なっていく暮らしといった、ライフスタイルを彩るモノ・コトが全国から集うイベントです。

Well-being Matrix編集部にて、各ブースの中から「自身の身近なところでSDGsに参加できる」素敵な商品やサービスをいくつかピックアップしてご紹介します。

普段の生活に簡単にSDGsを取り入れることで社会貢献の一端を担えているという「ココロのWell-Being」のひとつとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

規格外野菜のサブスク「ロスヘル」

「ロスヘル」は美味しく食べられるのに捨てられてしまう。そんな規格外野菜を救出する地球にやさしい野菜の宅配サービスです。

皆さんは、規格外野菜をご存じでしょうか?味には問題はないが、傷がある、形が不揃いなどの理由で一般の流通ルートに乗る前に廃棄されてしまう野菜のことです。

規格外野菜を消費することがどうSDGsと関わりがあるかというと、「食品ロス」を軽減できる点にあります。

消費者庁によると、日本では、まだ食べられるのに廃棄される食品、いわゆる「食品ロス」は523万トン(※)。 これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料支援量(2021年で年間約440万トン)の1.2倍に相当するとのこと。

この食品ロスの計算は、一般の流通のルートに乗ったものでの計算であり、規格外野菜のような流通に乗る前に捨てられる食品は計算外のようで、消費者の手元に届く前に廃棄されてしまう食品の量は農林水産省によると昨年1年間で約170万トン(*1)もあるようです。

ロスヘルは全国の農家と契約をし、この規格外野菜を一般的な食品売り場の価格よりも安い価格で提供してくれる、家計にも地球にも優しいサービスです。

▽ロスヘル

https://losshelp.jp/

すてられてしまう質の高い原料を再利用したコスメ「BrandX(ブランドクロス)」

「BrandX(ブランドクロス)」 は、すてられる運命にあったコスメなどの原料や容器をブランドやメーカーの壁を越えて回収し、デザインや香料などをアレンジし、徹底した品質管理で価値を蘇らせるというサービスです。

品質は一流のものばかりだが、品質・価格を維持するために発生してしまう余剰生産と廃棄となる容器や原料を新しい商品として蘇らせることでSDGsに貢献しています。

日頃のお化粧や、肌のお手入れに取り入れるだけでSDGsの一端を担える素敵なサービスです。 ▽ブランドクロス

https://brandx.jp/about

不要になった衣類を送るとワクチンが寄付できる「古着deワクチン」

通販で有名な株式会社ベルーナが手掛ける「古着deワクチン」。このサービスに申し込むと、専用の回収袋が届き、そこに着なくなった衣類や靴、帽子などを詰めて「着払い」で発送するだけで完結し、発展途上国の子供たちにワクチンが送られるという仕組みです。

国内の福祉作業所にて障がいを持つ方々が専用の回収キットを丁寧に梱包、発送し、送った古着は、言葉の壁やシングルマザーなどの様々な理由で仕事が見つからなかったフィリピン人女性の方々が集荷作業を行います。

そして、カンボジアに輸出され、ポリオ障がいや、ストリートチルドレンだった若者が中心となり販売することで自立支援を促しています。

要らなくなったものを送ることで、再利用と雇用を生むという2つの貢献ができるサービスです。

また、通販雑誌でも素材の再利用をおこなっている商品にはSDGsマークがついている衣類があり、そちらを選んで購入することでもSDGsに貢献できます。 ▽古着deワクチン

https://furugidevaccine.etsl.jp/

はぎれを再利用する今治タオルメーカー「株式会社オリム」

「株式会社オリム」では商品を作る工程で発生してしまう、はぎれや端材を改修し、わた状に戻し、再生糸として紡績して再利用し、「環境対応商品」として提供しています。

環境対応商品は再生糸を約50%ほどを利用することで、コットンマフラーやストールなどの商品に生まれ変わっています。

再生糸約50%という数値は、伝統の技術と厳選した素材選びがなされた商品を多く扱っている株式会社オリムが確かな品質を保証するために限界値だそうです。

環境対応商品は、オリム社の商品の中でも比較的お求めやすい価格になっています。

▽株式会社オリム

https://orim.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=2824680&csid=0

お米を無駄なく利用した「こめ油」

築野食品工業株式会社 では、玄米を精米するときに出る米ぬかや米胚芽を原料として、こめ油や化粧品原料、化粧品原料といった様々なものに精製、製造している会社です。

米ぬかや米胚芽は廃棄されてしまうことも多い中、お米を無駄なく利用することで、地球、生産者、消費者の三者の良い循環につなげています。

米ぬかを利用したこめ油は酸化しにくく、天然栄養成分も多く含まれており、おいしさや健康面を兼ね備えています。

▽こめ油(築野グループ株式会社)

https://www.tsuno.co.jp/products/foods/ricebranoil/rice-bran-oil/

どちらの企業のブースでも「もったいない」という言葉がキーワードとなっており、ご説明をお聞きすると誠心誠意社会貢献のために実施しているということが伝わってきました。

これらの商品を日々の生活に取り入れることで、手軽にSDGsが始められるだけでなく「社会に貢献できている」という気持ちが沸いてくる気がしました。いつもの消費活動が社会をより良くしていくWell-Beingなライフスタイルを、これらの商品やサービスからはじめてみるのはいかがでしょうか。

出典*1:
令和4年産指定野菜(秋冬野菜等)及び指定野菜に準ずる野菜の作付面積、収穫量及び出荷量
併載:令和4年産野菜(41品目)の作付面積、収穫量及び出荷量(年間計) 令和5年8月30日公表

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Well-being Matrix編集部
人生100年時代の"しあわせのヒント"を発信する編集部。